第30回日本写真作家協会会員展、第17回日本写真作家協会公募展(東京展)が、上野の東京都美術館で2019年11月19日から24日まで開催された。公募展の応募総数は2,661点であった。その中で入賞、入選272点とJPA会員作品215点が会場に展示された。初日は1,058人が来場し盛況ぶりを見せた。
東京展の後は2020年1月15日から19日まで大阪市立美術館で大阪展、3月19日から24日まで米子市美術館で米子展、4月7日から12日まで岡山県天神山文化プラザで岡山展、5月22日から27日までせんだいメディアテークで仙台展として東京と同じ内容で巡回展示される。
公募展の表彰式は、東京展開催当日、同館講堂開かれた。三輪会長は「入賞、入選の皆様、受賞おめでとうございます。今年で30周年を迎えることができたのも会員の皆様をはじめ賛助会員、協賛会社等のお陰です。新たにいつまでも心を持って作品を作らねばと思いました」と挨拶された。その後、表彰状が入賞、入選者全員に会長、副会長から手渡された。津田審査委員長は「例年ですと、途中でどれがいいか決まるのですが、今回は最後までなかなか決まらなかったが、結果的に独特な作品の『化身』に決まった」と発表された。
最後に文部科学大臣賞・JPA大賞を受賞された金子克巳さん(63才)は「びっくりしました。受賞の知らせを何度も読み直しました。写真は知人から勧められて8年になります。祭りが好きで、福島県のデコ祭りに出かけ、楽屋でチンドン屋さんが化粧をしているところを、許可を得て撮った一枚です。これからもいいなと思うものを撮っていきたいです」と喜びの挨拶がありました。会場からは大きな拍手が送られ閉会した。
表彰式の後、懇親会が同館内の2階のレストランで開かれた。公募展の入賞、入選者を中心に会員、賛助会員、協賛会社、来賓の方々160人ほどが参加して盛大に行われた。三輪会長は「今日は素敵な時間だったのではないでしょうか、これから楽しくやりましょう」と挨拶。また今回は30周年を記念して、賛助会員、協賛会社の皆様に感謝状が三輪会長から授与された。その後来賓者の方々の祝辞をいただいた。そして渡邉、津田名誉会長によって乾杯が行われ、参加者たちはお酒を酌み交わし、暫しの間和やかに写真談義に花を咲かせ、親睦を深めた。
記:山田信次、写真:伊藤和徳 HJPI320600000906