兼吉氏の5回目のアート展がいつものギャラリーで催行された、和紙風且つプレスコ(漆喰)調のプリント術で浮世絵の宿場町などをモジッた工芸品に近いイメージ作品と、オリジナリテイでは長く取り組まれている「水すまし」の動きのファンタスチックな表現、など数十点を階段壁面から2F展示ルーム一杯に飾り付けそぞろ歩き人の眼を止めていた。トーアロードはハイライフ感の神戸山手北野と海に近い外国人居留地を結ぶ「神戸な(神戸的な)」通りで東西にはカジュアルなファッションの発信地の隣り通りもあり、赤煉瓦の洒落たギャラリーに1Fのモダン作品ギャラリーと合わせ、アート感覚を織り込んだ兼吉作品は愉しめる散策ポイントになっている様である。
記/写真 藤本光浩HJPI320610000791